「空飛ぶタイヤ」という小説をご存じでしょうか。

小説家の池井戸潤さんの作品で、2018年には映画化もされている大人気小説です。

まだ見ていない方は面白いので、超お勧めです。

ちなみにうちの会社は、会社の行事として、全員で見に行きました(笑)

この物語は運送会社が題材になっていて、タイヤの脱輪事故によって死亡事故を引き起こしてしまうところから物語が始まります。

話の焦点は別のところにもあるのですが、とにかくこの死亡事故が切なく悲しいのです。

僕も運送会社に勤める身として、

タイヤ整備を請け負う身として、

そして家族がいる身として、

もう自分事のように見入ってました。

脱輪は起こしてはいけないのだ、と。



しかし残念ながら脱輪事故は増加傾向にあります。

その為、運送業界でもトラック協会が中心となって、脱輪を防止するために啓発運動をやってます。


http://www.jta.or.jp/kotsuanzen/anzen/info/tire_datsuraku_boushi.html
〈全日本トラック協会HPより〉


ではどうすれば脱輪事故を防げるのか。

タイヤの脱輪事故を未然に防ぐには、タイヤ取り付け時の締め付けトルクの管理や確認はもちろんのこと、

ドライバーさんによる運行前点検がとても重要になってきます。

運行前点検は義務化されているので、やらないといけないのですが、実は結構大変です。
(僕もお客様のタイヤ点検をするので、その苦労が分かるのです!泣)

また、昨今の働き方改革の推進が、働く時間を減少させていることも手伝って、なかなか時間が割き辛くなっているのも事実です。

中には洗車の時間がとれないからと洗車機を購入されたお客様もいます。

もちろん、決まりなので出来ない言い訳にはなりませんが、

ただ、脱輪防止の推進に対し、防止するための点検時間は減っていっている、といった矛盾する流れになってしまっているのかなと思います。



皆さんが効率よく点検できるようにするには何かできる事はないものか。








一生懸命探した結果、見つけました。









これは「チェックポイント」というものです。
どんなものかというと、

ざっくり言うと「タイヤナットのゆるみ」を発見するものです。

どんな仕組みなのかというと、これをナットに取り付けます。



装着するとこんな感じです。




ナットがゆるむとこんな感じになります。

ゆるむとズレとして表れるので、緩みが一目瞭然。

従来の点検ハンマーで緩みを確認する方法だと、実はけっこう分かりにくいんです。

点検作業自体は無くすことはできませんが、点検効率はグッと上がります。

また、熱感知という機能を持っているのでタイヤバースト(破裂)等の発見に役立ちます。

タイヤバーストでは多くの場合、前兆としてタイヤの温度が上昇するのですが、その温度は100度を超える場合があります。

で、その時にこのチェックポイント、

溶けます。

だから発進前にもし溶けたものを発見した場合、そのタイヤは前兆状態にある可能性があります。

つまり事前に気付くのでトラブルを未然に防ぐことが出来るのです。

こっちはあくまでサブ機能ですが、お守り代わりくらいにはなるのかなと思います。



で、さっそく当社トラックに装着してみたのですが、これ物凄く良いです。

ゆるんでない事が分かるまでがめちゃめちゃ早いです。

これならドライバーさんの点検効率も上がりますし、忙しい皆様のお役に立てるのではないでしょうか。




当社トラック。Gマークにベストマッチです!


ということで、今日は小説「空飛ぶタイヤ」に習ってみました。

僕は運送会社とタイヤショップがしっかり取り組めば大部分の脱輪が無くなると考えています。

悲しい事故が起こらないように。

大協運送タイヤ事業部は、運送会社の努力をサポートする、そんなタイヤショップでありたいと思います。
(だって僕ら運送会社だもん!)

それから「チェックポイント」ですが、運送会社想いのとても良いアイテムだと思います。

かなりお求めやすい価格でご用意できますので、気になった方はお気軽にお問い合わせくださいませ!

ではご安全に!